有毒植物・危ない植物
【緊急】イヌサフランを食し、2名の死亡事故が発生。ギョウジャニンニクと間違えての事故の模様。ギョウジャニンニクは「にんにく臭」があるが、イヌサフランは、「無臭」。〈2024.5〉
危ない植物を集めました。過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況(平成17年~26年)〈厚生労働省〉
出典:厚生労働省(ホームページ)ほか
食用の野草と確実に判断できない植物は、絶対に
採らない・食べない・売らない・人にあげない!
ナガエツルノゲイトウ
毒のある植物ではないが、地上最悪の植物と言われている外来種。
繁殖がものすごく早く、なおかつ葉や茎の一部からでも繁殖する。
どのくらいやっかいか。
千葉県手賀沼には、ナガエツルノゲイトウとやはり外来種のオオバナミズキンバイが約10万㎡ほど繁殖して、これを除去するのに数年以上かかる見込みとのこと。
早期駆除ができないと大変なことになる。 |
|あ|か|さ|た|な|は|ま|や|ら|わ|
あじさい ※毒性:葉は弱、他は不明 |
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古くから、青酸配糖体や嘔吐性アルカロイドが含むといわれていますが、定かではありません。
料理に添えられることがありますが、食用は避けてください。
〈事件数:3、患者数:14、死者数:0〉 |
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イチイ(おんこ) ※毒性:熟した実以外は猛毒 |
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北海道や東北の生け垣などによく見かけるが、熟した果実以外はすべて毒性が強く、死亡例も数多く報告されている。アルカロイド系の「タキシン」は、心臓毒の一種で、嘔吐、悪心、めまい、腹痛、呼吸困難、筋力低下、痙攣、最悪の場合は死亡する。
熟した果実は食せるが、種子や葉は毒がある。
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イヌサフラン ※毒性:強毒 |
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〈更新:2019.6〉
間違いやすい植物:ウルイ(ギボウシ)、ギョウジャニンニク、ジャガイモ、タマネギ
秋に開花するアヤメ科のサフランと名前も花の形も似ているが別物です。葉・花・地下部ともに強毒。
2019年4月と6月にイヌサフランを食し、2人が亡くなりました。1人はギョウジャニンニクと言われ頂き物。もう一方は、庭のギボウシと間違えたとのこと。この庭には、ギボウシとイヌサフランが生えていたとのこと。
〈2009〜2018年/患者数:19、死者数:8〉
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ギンナン ※毒性:弱毒 |
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一度に多く食べると、おう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こすこともあります。
ギンナンには、ビタミンB6と構造の似た4'-メトキシピリドキシンを含んでおり、摂取するとビタミンB6の働きを阻害し、数時間のうちにビタミンB6欠乏症となり、中毒になると考えられています。 |
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グロリオサ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:ヤマノイモ
花が美しいので園芸植物として市販されています。葉・花・地下部ともに強毒。
〈事件数:2、患者数:2、死者数:2〉
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クワズイモ ※毒性:中 |
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間違いやすい植物:サトイモ
サトイモ科の多年生草本で、高さは1m以上になります。根茎はデンプンを含み、充分に晒して食べることができるが、処理が不十分だと中毒を起こす可能性があります。
〈事件数:9、患者数:47、死者数:0〉
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コバイケイソウ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:オオバギボウシ、ギョウジャニンニク
不快な苦みがあることも特徴。全草に有毒アルカロイドを含有し,加熱しても毒は消えません。誤食すると嘔吐,下痢,手足のしびれ,めまい等の症状が現れ、死亡する危険もあります。葉・花・地下部ともに強毒。
〈事件数:3、患者数:10、死者数:0〉
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ジキタリス ※毒性:強毒 |
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日本では観賞用に栽培され、一部は野生化している。茎・葉強毒、他は不明。
〈事件数:2、患者数:2、死者数:0〉
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ジャガイモ ※毒性:中 |
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〈更新:2019.7〉
⾷中毒予防のポイント(農林水産省HPより抜粋)
1.イモに光を当てない
2.イモは⼤きく育て、熟してから収穫する
3.収穫、保管時にイモを傷つけない
4.芽とその周辺や緑⾊の部分は除く (芽とその周辺や緑⾊の部分は、毒素の濃度が⾼い)
5.⽪はできるだけ厚くむく
6.苦みやえぐみのあるイモは⾷べない
※ジャガイモの天然毒素は、加熱調理しても減りません。 芽や⽪を除くことで、毒素の量を減らせます。
塊茎の緑皮・塊茎の芽及び付け根の部分:毒性は中。
〈事件数:20、患者数:416、死者数:0〉
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スイセン ※毒性:中 |
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間違いやすい植物:ニラ、ノビル、タマネギ
葉・茎ともに毒性は中。
〈事件数:32、患者数:137、死者数:0〉
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スノーフレーク(スズランズイセン) ※毒性:中 |
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間違いやすい植物:ニラ
日本でも花壇や鉢植えの園芸植物として広く栽培されています。花がスズランに似て、草姿がスイセンに似るのでスズランズイセンという和名がついています。葉・茎ともに毒性は中。
〈事件数:2、患者数:5、死者数:0〉
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チョウセンアサガオ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:ゴボウ、オクラ、モロヘイヤ、アシタバ、ゴマ
日本でも花壇や鉢植えの園芸植物として広く栽培されています。花がスズランに似て、草姿がスイセンに似るのでスズランズイセンという和名がついています。葉・茎・根ともに強毒。 (備考:チョウセンアサガオの仲間には、ケチョウセンアサガオ、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ、ヨウシュチョウセンアサガオなどがあり、古くから薬用として栽培されています)
〈事件数:20、患者数:54、死者数:0〉
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テンナンショウ類 ※毒性:中〜強 |
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間違いやすい植物:トウモロコシ、タラノキの芽
粒状の果実をトウモロコシ状につけ、熟すと朱赤色になり美味しそうに見えるので特に子供の誤食には注意してください。果実・地下部ともに毒性は中〜強。
〈事件数:2、患者数:4、死者数:0〉
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ドクゼリ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:セリ
タケノコ状で中空の根茎をもつことと茎丈が大きいことが特徴で、食用のセリと区別できるが、葉の形状がよく似ていて生育環境も共通しているため、若葉をセリと間違い、中毒事故が多い。葉は精油を含みほのかな香りをもつが食用セリの独特の香りとは異なる。全草に猛毒のポリイン化合物(シクトキシン)を含有していて、根茎をワサビ、ガマと間違えた中毒例もある。誤食するとめまい、流涎、嘔吐、頻脈、呼吸困難等の症状が現れ、死亡する危険も大きい。毒成分は皮膚からも吸収されるので注意が必要。国内外で牛馬の死亡例も多い。茎・葉、花、地下部とも強毒
〈事件数:2、患者数:6、死者数:0〉
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トリカブト ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:ニリンソウ、モミジガサ
有毒アルカロイドのアコニチンを含有し、春に、食用野草のニリンソウなどと間違って誤食される中毒事故が多い。茎・葉、花、地下部とも強毒
〈事件数:14、患者数:33、死者数:3〉
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バイケイソウ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:オオバギボウシ、ギョウジャニンニク
新芽の時の形態が山菜のオオバギボウシ(地方名ウルイ)やギョウジャニンニクと似ており、中毒事故が多い。茎・葉、花、地下部とも強毒
〈事件数:26、患者数:63、死者数:0〉
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ハシリドコロ ※毒性:強毒 |
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間違いやすい植物:フキノトウ、ギボウシ
芽生えをフキノトウ(ごく若い芽生え:有毛)や柔らかく美味しそうな山菜と誤認する中毒事故が発生している。誤食するとほろ苦く、思いのほか美味であるが 、 後に嘔吐や けいれん、昏睡などの中毒症状を発症する。葉、根茎および根、果実とも強毒
〈事件数:2、患者数:7、死者数:0〉
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フクジュソウ/ミチノクフクジュショウ ※毒性:強毒 |
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キンポウゲ科、別名:元日草。
嘔吐、脈の乱れ、呼吸困難、心臓麻痺を起し死に至る。
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ユウガオ ※毒性:中 |
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間違いやすい植物:ヒョウタン
ヒョウタンと同一種で、苦味(ククルビタシン類)の少ない品種が食用として選別されたものがユウガオである。ヒョウタンの誤食による中毒例の他、まれにククルビタシン含量の高いユウガオによる食中毒が報告されている。毒性/果実:中
〈事件数:2、患者数:6、死者数:0〉
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ヨウシュヤマゴボウ ※有毒 |
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間違いやすい植物:(根)モリアザミ(ヤマゴボウ)、(実)ブルーベリー、ヤマブドウ
多年草(1m〜2m)で、直径1センチ前後の実が付き、初秋に黒紫に色づく。毒は熟した実と根。皮膚に触れるだけでかぶれなどを起こす。ヤマブドウやブルーベリーなどと間違って食べて下痢や嘔吐の食中毒を起こした事例がある。
毒性/果実・地下部有毒
〈事件数:5、患者数:14、死者数:0〉
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